「化粧水も使ってるけど保湿もしてるけど、なんか違いがわからない」 「どっちかだけじゃダメなの?」

40代男性に向けて、今回はこの“よくある疑問”に答えるべく、化粧水と保湿の役割や違い、正しい順番などを丁寧に解説していきます。


そもそも「スキンケア」とは何をすること?

スキンケアという言葉はよく聞くけれど、「なんとなく化粧水をパシャパシャすること」と思っていませんか? 実はスキンケアとは、肌のコンディションを整えて、ダメージから守り、年齢による変化をゆるやかにするための“肌の習慣化された守り方”です。

その中心となるのが「水分を与える」「その水分を保つ」という2ステップ。 化粧水と保湿の違いは、この“与える”と“保つ”にあるんです。


化粧水は「水分」を届ける役目

化粧水は一言で言えば、「肌に水分を与えるもの」。 でも「水を塗ってるだけじゃないの?」と思う人も多いはず。 実際には、化粧水にはヒアルロン酸やグリセリンなど、肌の角層に水分を引き寄せる保湿成分が含まれています。

乾いたスポンジに水を含ませるように、肌を一度しっとり潤わせるのが目的。

  • 洗顔後の肌は乾きやすい(“無防備”状態)
  • 化粧水を塗ることで、肌に一時的な水分チャージができる
  • 肌のキメを整え、次のスキンケアの“入り”をよくする

ただし、化粧水だけで終わらせると、その水分はすぐに蒸発してしまいます!


保湿とは「水分を逃がさない=フタをする」ケア

保湿とは、化粧水で与えた水分を肌の中に閉じ込めてキープする工程です。

保湿に使うアイテムには、

  • 乳液(軽めの油分+水分)
  • クリーム(重めの油分)
  • 美容液(目的別に有効成分を配合) などがあります。

これらは「水の膜」の上に「油の膜」を作ることで、水分の蒸発を防いでくれる働きをします。

たとえるなら:

  • 化粧水は“水をまいた畑”
  • 保湿は“上からビニールシートをかけて乾かさない”

どちらか一方では不完全。水を与えて、その水を守ってこそ、肌は安してくれるんです。


正しいスキンケアの順番

STEP1
洗顔

汚れ・皮脂・不要な角質を落とす

STEP2
化粧水

洗顔後すぐに水分補給(3分以内が理想)

STEP3
美容液(任意)

目的に応じて栄養成分をプラス

STEP4
乳液・クリーム

水分を閉じ込めてバリアを作る

この順番は守ることで、成分の効果が最大限に発揮されるようになっています。

※「オールインワンタイプ」を使う場合でも、肌が乾燥しやすい人は、化粧水+乳液の方が安定しやすい傾向があります。


よくある間違いパターンと対処法

NG習慣なぜNGか対処法
化粧水だけで終わっている水分が蒸発してしまい、肌は乾燥する必ず乳液やクリームでフタをする
洗顔後しばらく放置してからスキンケア水分がどんどん失われてしまう洗顔後3分以内に化粧水を塗る
順番が逆(乳液→化粧水)水分が入りづらくなってしまう「軽い→重い」順が基本
全部ベタベタ塗って放置適量を超えると毛穴詰まりやテカリに少量ずつ、肌を見ながら調整

肌タイプ別のポイント

◉ 脂性肌(オイリー)

  • 「水分不足で皮脂過剰」なケースも多い
  • さっぱり系化粧水+軽い乳液が◎

◉ 乾燥肌

  • 高保湿タイプの化粧水+濃厚なクリームを
  • 朝晩しっかり2回がおすすめ

◉ 敏感肌

  • アルコールフリー・無香料のものを選ぶ
  • 肌に摩擦がかからないよう“手でやさしく”

実際どう感じた?1週間続けてみて

私も1週間、洗顔後に化粧水+美容液+乳液を基本に実践してみました。

  • 最初はベタベタ感が気になりましたが、翌朝の肌が潤っていることを実感し、保湿の効果の凄さを知りました。
  • 髭剃り後のヒリつきが減り、肌が落ち着くように

まとめ

  • 化粧水は「与える」、保湿は「守る」
  • スキンケアは水分と油分のバランスをとることが大切
  • 順番とタイミングを意識すれば、肌は少しずつ変わってくる

「なんとなく塗っていた」から「目的を意識して使う」へ。

それだけでも、肌は確実に応えてくれます。


次回予告:

【第5回】「美容液って必要?使った方がいい人・いらない人の境界線」

今のケアに美容液を追加すべきかどうか、肌の状態別に詳しく解説していきます!