はじめに|知らなかったでは済まされない?モバイルバッテリーの機内ルール
スマホやノートPCの充電に欠かせないモバイルバッテリー。
特に出張や旅行が多いビジネスパーソンにとっては「ないと困る」存在ですよね。
でも実は、
モバイルバッテリーには飛行機内への持ち込みに関する明確なルールがあるのをご存じですか?
2025年7月からは日本国内でもルールが一部強化され、知らずに持ち込むと「没収」「使用制限」「トラブル」になる可能性も…。
この記事では、最新の航空会社規定と容量制限、安全な持ち運びのコツを分かりやすくまとめました。
モバイルバッテリーの基本ルール|「預け入れNG」「手荷物OK」
まず大前提として、
✅ モバイルバッテリーは必ず機内持ち込み(手荷物)にする必要があります。
❌ スーツケースなど預け荷物に入れるのは禁止です。
その理由は、モバイルバッテリーに使用されているリチウムイオン電池は発火の可能性があるためです。
航空法や各社の安全管理規定で、厳格にルール化されています。
容量別:持ち込みできる?できない?【最新の基準】
容量(Wh) | 目安(mAh換算) | 機内持ち込み | 備考 |
---|---|---|---|
100Wh以下 | 約27,000mAh以下 | ◎ 無制限 | 一般的なスマホ用はこれ |
101〜160Wh | 約27,000〜43,000mAh | △ 最大2個まで | 航空会社によっては申告・承認が必要 |
160Wh超 | 約43,000mAh以上 | ❌ 持ち込み禁止 | 一部医療・工業用バッテリーなど |
🔍 モバイルバッテリーの「Wh」は通常パッケージや製品裏に記載されています。
記載がない場合は、以下の式で確認可能です
たとえば、10,000mAhで3.7Vなら → 10,000 ÷ 1000 × 3.7 = 37Wh
【2025年版】新たに強化された規制ポイント(JAL・ANAなど)
2025年7月8日から、日本の主要航空会社(JAL/ANAなど)では以下の規制が強化されました。
🚫 上部収納棚(オーバーヘッドビン)への収納禁止
モバイルバッテリーを頭上の荷物棚に入れるのは禁止されました。
発煙・発火など異常があった際にすぐ対処できるよう、目の届く場所で管理することが義務となっています。
✅ 目の届く場所とは?
- 座席下の荷物スペース
- 自分の膝の上やポケット
- すぐ取り出せるバッグの中
海外航空会社の規制事例も
国際線や外資系航空会社を利用する際は、より厳しいルールが適用されるケースもあります。
🌏 各国の主な規制例
- 🇨🇳 中国:3C認証マークがないバッテリーは持ち込み禁止
- 🇰🇷 韓国:オーバーヘッドビン禁止、座席下での保管義務
- 🇺🇸 アメリカ:使用中は常に目の届く場所に。バッグに入れっぱなしはNG
搭乗前には、利用航空会社の安全ガイドラインを必ず確認しておきましょう。
機内での安全な使い方・注意点
以下のチェックリストを守れば安心して持ち込めます👇
✅ チェックリスト
- ✅ 容量100Wh以下か確認(10,000〜20,000mAh程度が安心)
- ✅ 預け荷物に入れず、必ず手荷物で持ち込む
- ✅ 機内では目の届く場所に保管(座席下がおすすめ)
- ✅ 異常発熱・膨張・焦げた臭いを感じたら即使用を中止
- ✅ 海外では製品に認証マークがあるか確認(3Cなど)
よくあるQ&A
Q. スーツケースに入れて預けてもバレないのでは?
→ ダメです。航空法違反になります。荷物検査で見つかる可能性もあり、最悪没収・搭乗拒否の対象です。
Q. 機内で使ってもいいの?
→ OK。ただし、使っていないときは手元で管理できるようにしてください。収納棚に放置するのはNGです。
Q. 2台持ちは可能?
→ 100Wh以下であれば複数台OK。101Whを超えるバッテリーは「1人2台まで」が基本です。
まとめ|正しく選んで、正しく使えば怖くない
モバイルバッテリーは現代の必需品。
特に出張や旅行が多い30〜50代のサラリーマンにとっては、「あって当たり前」のアイテムですよね。
ただし、飛行機という特殊な空間では“持ち込み方・使い方”にルールがあることを忘れてはいけません。
- ✅ 容量100Wh以下を選ぶ
- ✅ 預け入れせず、必ず手荷物へ
- ✅ 使用中は目の届く場所で管理
この3点を守っていれば、どんな場面でも安心してモバイルバッテリーを活用できます。