「待っているだけじゃ救えない命がある」

この熱いセリフでおなじみの『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』は、2021年にTBS系列で放送され、社会現象とも言える大ヒットを記録した医療ドラマです。そして2023年には映画化も果たし、再び多くの感動を呼びました。

そして2025年夏にまた彼らが劇場に帰ってきます。

普段ドラマを見ることのない私ですが、このドラマは思いっきりハマってしまいました。
感動的なシーンが多く、毎回涙を流さずに見終わることはないドラマでした。

今回はそんな『TOKYO MER』のドラマ版についてのレビューをしたいと思います。

TOKYO MER〜走る緊急救命室〜 とは

2021年7月からTBS系列で放送された医療ドラマで、事故や災害の現場に駆けつけて救命活動を行う救急医療チーム「TOKYO MER」の活躍を描いています。主演は鈴木亮平が務め、他にも賀来賢人、中条あやみ、菜々緒、石田ゆり子など豪華キャストが出演しています。

冒頭にも記載したとおり、2023年には劇場版も上映され、興行収入45.3億円・動員数340万人以上、2023年上半期の実写映画NO1ヒット作となりました。

「TOKYO MER」は、東京都が新設した救命救急チームで、専用の大型車両「ERカー」に医療機器を搭載し、事故や災害の現場で迅速な救命処置を行います。チームは、医師や看護師、臨床工学技士などの専門家で構成され、現場での手術や治療を行うことで、多くの命を救います。ドラマは、彼らの奮闘や葛藤、人間ドラマを描きながら、命の尊さや医療の現場の厳しさをリアルに表現しています。

登場人物の紹介

TOKYO MER(東京都が設立した救命救急チーム)

喜多見 幸太(きたみ こうた)/演:鈴木亮平

 TOKYO MERチーフドクター。どんな現場でも「死者を出さない」ことを信条に、リスクを恐れず突き進む。
 過去に国際NGOで紛争地の医療活動にも従事。冷静沈着で熱いリーダー。

音羽 尚(おとわ なお)/演:賀来賢人 

 厚生労働省から派遣されたエリート医系技官。MERのセカンドドクター。
 現場を通じて医療の理想と向き合っていく。

弦巻 比奈(つるまき ひな)/演:中条あやみ

研修医として参加。現場経験を積み、成長していく若き医師。

蔵前 夏梅(くらまえ なつめ)/演:菜々緒

看護師。冷静沈着でチームの精神的支柱。シングルマザーとしての一面も。

冬木 治朗(ふゆき じろう)/演:小手伸也

MERの麻酔科医。落ち着いた性格で、現場では精神的支柱のような存在。

MERの臨床工学技士。ドライバーも担当。

MERの臨床工学技士。ドライバーも担当。

ホアン・ラン・ミン/演:フォンチー

ベトナム出身の看護師。明るく勤勉で、チームに欠かせない存在。

レスキュー隊

千住 幹生(せんじゅ みきお)/演:要潤 

東京消防庁の即応対処部隊隊長。
  当初はMERに対して懐疑的だったが、次第に互いに信頼し、現場で命を繋ぐパートナーに。

政治・行政サイド

赤塚 梓(あかつか あずさ)/演:石田ゆり子 

東京都知事。TOKYO MER設立の発起人で、チームの活動を政治的に支援。

白金 眞理子(しろかね まりこ)/演:渡辺真起子 

厚生労働大臣。MERの存在に反対で、音羽に監視を命じる。

久我山 秋晴(くがやま しゅうせい)/演:鶴見辰吾 

厚生労働省の官僚。白金の側近的存在でMERに批判的。

駒場 卓(こまば すぐる)/演:橋本さとし

東京都危機管理対策室の責任者。現場の安全確保に尽力する。千住の元先輩。

  • 天沼 夕源(あまぬま ゆうげん)/演:桂文珍 
     与党幹事長 悪役

その他

高輪 千晶(たかなわ ちあき)/演:仲里依紗

喜多見の元妻で、心臓外科医。心臓移植の名医として名を馳せている。
  過去の関係から喜多見とのやり取りには複雑な感情が交錯し、初めの頃は喜多見へは冷たい対応をしていた
  が、時間と共に対応に変化が生じる。

喜多見 涼香(きたみ すずか)/演:佐藤栞里

喜多見幸太の妹で、入院中の子供たちやその家族を支えるNPO法人のスタッフ。
  兄の活動を陰ながら支え、MERの理念を信じている。
  物語の終盤で悲劇的な運命を迎えるが、その存在はMERメンバーの心に深く刻まれている。

  • エリオット 椿(エリオット つばき)/演:城田 優 
     日系人テロリスト。過去に喜多見と因縁がある。物語終盤に登場し、国内でテロを行う。
     

その他にも各話に多くの魅力的なキャラクターが登場し、ドラマを盛り上げてくれています。

画像は番組HPから引用

各話あらすじ(ネタバレなし)

第1話「待っていては救えない命がある」

新設された緊急救命チーム「TOKYO MER」がバス事故現場に初出動。
チーフドクター・喜多見は危険を顧みず現場で命を救おうと奔走する。
慎重派の官僚医師・音羽との価値観の衝突が描かれ、チームの土台が築かれていく。
“目の前の命を救う”というテーマが胸を打つ初回。


第2話「若き研修医が挑む『命を背負う責任』」

新人医師・比奈が初めて救急現場で医師としての壁にぶつかる。
命を前にした緊張と葛藤の中、彼女は少しずつ成長の兆しを見せる。
喜多見の背中に学びながら、「覚悟とは何か」を体で知っていく回。
若手医師の心の揺れ動きに共感必至。

第3話「立てこもり事件・・・人質の少女を救え!」

立てこもり事件が発生。事件現場には薬を必要とする少女が。
少女・発砲された警官どちらの命も救うべく、命懸けで事件と向かい合う。
チームの連携の強さが問われる展開。


第4話「トンネル崩落!移植手術へ命のタイムリミット」

移植用心臓の輸送中に事故が発生し、心臓と患者の両方を救う判断が迫られる。
医師たちは「命を繋ぐ」責任の重さと、守るべきものを選択する難しさに直面。
冷静と情熱がぶつかり合うなかで、チームは一丸となる。


第5話「妊婦に迫る炎!絶体絶命の密室で母子の命を救え」

火災現場に閉じ込められた妊婦を救うべく、MERが命懸けの救出に挑む。
母体と胎児、両方の命を守る決断に迫られる緊張感。
政治的思惑と医療の使命が交錯し、音羽が選んだ道とは?
人間の「覚悟」が光る回。


第6話「小学生が山で謎の大量失踪、親子の絆を救え」

登山中に小学生たちが次々に体調不良を訴え、山中で孤立する事態に。
MERは現場に急行し、迅速な診断と治療で集団救急に対応する。
チームメンバーが分散し治療に向かう中で、様々なトラブルが発生。
冬木は自身の息子も現場にいる中で医師としての責務を果たす。


第7話「新たな敵は警察-追い込まれた弱者を救え!」

外国人労働者が集団で体調不良を訴えるも、警察の命令で救助が阻まれる。
さらにその現場に爆発テロ予告が!?
ミンが命令よりも“人命”を訴え、言葉と行動で現場を動かしていく。
国籍や立場を超えた「人としての強さ」に心を打たれるエピソード。
誰かの勇気が周囲を変える姿に胸が熱くなる。


第8話「暴かれた禁断の過去!仲間との絆に、終焉ー」

病院で停電が発生し、患者の命が危機にさらされる。出動したMERメンバーだが、
喜多見の過去を巡り音羽と喜多見の関係が悪化。
そんな中、喜多見は自ら危険区域に向かい、命を繋ぐため決死の修理へ。
仲間たちは彼の信念を支え合いながら全力を尽くす。
“命を守る”とは現場で動くこと、と改めて実感できる回。


第9話「大使館で事故!突入すれば国際問題・・・究極の選択」

外国大使館二酸化中毒事故が発生し、要人救助と政治の狭間で揺れる現場。
千住と喜多見は危険を顧みず現場に残り、救助活動を行う。
喜多見との信頼関係が熱く描かれ、男の友情が心を打つ。
緊迫のレスキュー劇と、それぞれの信念のぶつかり合いが印象的。


第10話「最終章前編 ついに死者が・・・?誰よりも守りたい人」

テロリストに関する誤解から、喜多見がMERから外される。
そんな中、爆弾テロが大学で発生した。
自分の意志を貫き、全力で治療にあたるメンバーたち。
しかし最後に突然の悲劇が。


第11話(最終回)「伝説に消えた勇者たち・・・MER最後の戦い

MERの解散の最終審査会と爆弾テロという大ピンチの中でも救助活動をするメンバーたち。
音羽・赤塚知事の訴えに、白金大臣が下した決断とは。
そしてテロ首謀者は最後に何を奪おうとするのか。
仲間の絆と信念が奇跡を呼び、最後の現場に立ち続ける姿が感動を呼ぶ。
救命チームとしての完成と、未来への希望に満ちたラスト。

まとめ

冒頭にも書いたのですが、私はあまりドラマを見ない人間なので、このドラマが放送していた時は全く存在を知らなかったです。
偶然にも映画館で2023年上映の映画予告編を観てから、興味を持ちました。ドラマの続編だとの情報があったのっで劇場版を観る前にサブスクで鑑賞したところ、毎回泣かされてしまいました。

医療の知識など全くない私なので、難しい言葉が多いですが、そんな台詞をあれだけ流暢に使いこなせる俳優陣にも敬意しかありません。
全員の演技は非常に上手で物語にすいすい入ってしまいます。

感動の押し売りとかではなく、今の社会に欠けている大事なものを教えてくれる素晴らしいドラマです。

車でも何度も見返すために、DVDまで購入してしまいました。

まだ観たことのない方は、是非鑑賞してみてください。

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