単身赴任を始めてから、
「誰とも話さない時間」がこんなにきついものだとは思っていませんでした。
特につらいのは、休日の夜です。
風呂に入っている時と、寝る直前。
一日を終えるその時間帯に、静けさが一気に押し寄せてきます。

その時間、気づくとスマホを見ています。
用もないのに画面を眺めてしまったり、
つい家族に電話をかけてしまったりします。
声を出したくなる、というより、
「誰かとつながっていたい」気持ちに近いのかもしれません。

ある日、スーパーで買い物をした時のことです。
レジでうまく声が出ませんでした。
その瞬間に、
「あ、今日一言も声を出していない」
と気づきました。
言葉にするのは少し極端かもしれませんが、
悪いことをしていないのに、
どこか閉じ込められているような感覚になることがあります。
朝起きて、会社という“作業場”に向かい、
夜は静かな部屋に戻る。
誰にも会わず、誰とも話さず、
一人で一日が終わっていく。
そんな日が続くと、
心から「楽しい」と思う瞬間が減っていきます。
昼間は、会議もあります。
部下とも話します。
仕事は回っています。
だからこそ、夜とのギャップが余計に寂しく感じます。
それでも、明日は普通に仕事が始まります。
この事実が、正直いちばんきついところかもしれません。
単身赴任は、効率的で合理的な選択でもあります。
でも、感情まで合理的に割り切れるわけではありません。
同じように、
誰とも話さない夜を過ごしている人がいたら、
「そう感じるのは自分だけじゃない」
そう思ってもらえたら嬉しいです。